じぶん書店

一巻読破のじぶん書店

宇宙のプロフィル

    1巻

  • こがたくう
  • コミック
  • 500コイン
  • 島本京子、16歳。彼女は10年間「奇妙な夢」を見続けていた。それは、新天地を求め宇宙を彷徨う、巨大宇宙船の乗組員として生きる夢。現実と夢、交わらぬはずの2つの人生が交錯する時、思いもよらぬ奇跡が起こる――『京子の夢』他、若き天才が稀有な想像力で紡ぐ、最高傑作5編を収録。

最近あまりないSF風味のファンタジー短編集。

短編5編を収録した作品集。すべてがスペースファンタジー的。 最近では珍しいテイストのもので、読んでいて嬉しくなってくる。全編、作り込んだお話で、才能とセンスを感じる。 ハードとソフト、双方に設定が必要な分、この手の作品は手間暇がかかる。 その労力に見合うだけのリターンを得て欲しいな、と思う才能である。 「エルキドの巨木」は好奇心のある主人公が、誰も見ていないところを目指す話。 なおこの作品の人間は、ふつうの人間ではない特徴ももっている。 それがきちんと活かされる展開であるのは素晴らしい。 「京子の夢」夢のなかで宇宙人と意識がシンクロする、という話。 その宇宙人は居住できる惑星を求めてさまよっている。 でその結末は、というところだが、なるほど、そこに着地ね、と感心。 「ハッピーエンド」は「11人いる!」のような話。宇宙船のクルーの話だが二転三転。転がし方は見事だが、そこで止めないで欲しかった。 「小さな彗星」老博士が宇宙クルーズ船で外を眺めている。 その理由は、というところだが、時間軸を分断して話をつなぎ合わせる 手法をとっているので、最後に、ああそういう話なのかと気づく。 上手な語り口である。 「地球最期の日」誰かを待つためにデータ化、ロボット化した人の話。 そこに別の人物を投入して描くところがこの手の話としてはユニークであった。